愛機紹介: こだわりを凝縮した唯一無二のカメラ OLYMPUS PEN-F

今回紹介する「PEN-F」は、2016年にOLYMPUSが、カメラ事業80周年を記念して、開発・製造・販売されたカメラです。

1963年に発売した世界初のハーフ判レンズ交換式一眼レフ(フィルム)カメラである「PEN-F」という名を受け継いでおり、美しいデザインと高い機能と快適な操作性を高度に融合して作り上げられたOLYMPUS渾身のデジタルミラーレス一眼カメラになります。

才色兼備な子

Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S <br>48.0mm ISO4000 f/22.0 1/50s

「PEN-F」に込められたこだわりは、外観のどこを見てもネジが見当たらないところに表れており、軍艦部も、背面も、底面も横も、基本的にシンプルですっきりしていて美しく感じられ、マグネシウムとアルミ削り出しで構成される質感も上質で、高度に洗練されていることが、手にしてみるとしみじみとわかります。本当に美しいです。

他にもフィルムカメラ風、レンジファインダー風の外観のデジタルミラーレスはあります(富士フィルムのX-EシリーズやX-Proシリーズとか、Sonyのα7cシリーズとか)が、「PEN-F」のデザインには他のカメラには無い凄みというか、完成されたデザインという印象があり、個人的に最も美しいカメラなんじゃないかと思ったりしています。

PENシリーズは、マイクロフォーサーズ規格のデジタルミラーレス一眼としてシリーズを重ねていますが、本機は、デジタルのPENシリーズの中で、唯一EVF(電子ビューファインダー)を搭載しています。PENシリーズの最新機種は、E-P7になりますが、手ブレ補正の段数や最大シャッタースピードは、「PEN-F」のほうがスペックが高いです。(レンズ側の手ブレ補正とシンクロして高い手ブレ補正効果を得る「シンクロ手ブレ補正」もPEN-Fは対応してますが、E-P7は非対応)

2030万画素というマイクロフォーサーズの上限といわれる画素数のセンサーを積み、ボディ内5軸5段手ブレ補正は強力で、正直このスペックで私には十分です。

フィルム版との比較

フィルム版の「PEN-F」と、本機デジタル版の「PEN-F」は、写真でみると以下のような感じです。

Olympus PenF

Hiyotada

, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

Nikon Zf + NIKKOR Z 24-120mm f/4 S <br>82.0mm ISO1000 f/6.3 1/100s

似てはいますが、デジタル版のほうが質感高い気がします。

公式アクセサリも良い感じ

下記の公式のプレスリリースには、同時に発売される別売り関連商品も掲載されており、どれもデザイン性に優れ、気合の入ったものになっており、どれも欲しくなりました。


グリップが便利でかっちょいい

以下の外付けグリップ「ECG-4」は、未だに中古でも定価くらいの価格で販売されてますが、購入しています。

<br>

花文字の「F」シールは、個人的には微妙

オリジナルのフィルムカメラ版の「PEN-F」には、特徴的な花文字のFが描かれていました。発売時、CP+でそのFの文字の蒔絵シールが配布されていたようです。下記のサイトに、当該蒔絵シールのFを貼り付けた「PEN-F」の写真が掲載されています。


私はこの花文字のF自体は好きですが、正面に貼るのは「PEN-F」っぽくはあるものの、この「PEN-F」のシンプルな美しさを損なう気がして好みではないため、特段入手しようとはしていません。

花文字の「F」刻印のレリーズボタンは、超良い

また、期間限定で花文字のFが描かれたレリーズボタンをプレゼントするキャンペーンも行われていたようです。



こちらの花文字のFのレリーズボタンは、見た目も感触も良さそうで、超欲しかったため、メルカリで片方だけ販売しているのを購入しました。3,500円とかだったので、まぁちょっと高いレリーズボタンでそのくらいのあるし、良いかと思ってポチりしました。このレリーズボタンを見ると、いつもニヤニヤしてしまいます。

花文字の「F」なレリーズボタン
花文字の「F」なレリーズボタン

やはり古いモデルなので、不便なところもある

デザインと質感だけで、正直満点なのですが、それでも古いカメラになってしまうため、現在の最新のカメラだと当たり前のことが出来なかったりします。

充電が本体で出来ない

最近のデジタルカメラは、USB-Cで挿せば本体を充電でき、モバイルバッテリでもUSB-C接続すれば給電あるいは充電できます。Lightning端子を採用してきたAppleも、iPad ProでUSB-Cを採用し、さらにiPhoneでも、USB-C端子を採用しはじめています。そのため、PCでもタブレットでも、スマホでも、USB-Cで統一して揃えて、USB-C対応のモバイルバッテリを持ち歩いている、という人も多いと思います。

「PEN-F」は、そもそも本体にUSB-C端子もmicro-USB端子もなく、本体で充電できないため、もはやちょっと懐かしいですが、電池を取り外して、電池の充電器で充電する形になります。

純正の充電器は、当然ですがコンセントに挿して使うもので、出先などで充電が難しい場合があります。ただ、下記のようなmicro-USBでバッテリを充電できる充電器があるので、出先でモバイルバッテリとmicro-USBケーブルを用いて充電することが可能です。私は、いつもモバイルバッテリと小型ケーブルセットを持っているので、「PEN-F」で長時間撮影しようというときには、このチャージャーを荷物に足しています。


PCとのUSB接続は、純正ケーブルじゃないと出来ない独自端子

これも昔のカメラにありがちですが、PCとUSB接続するための端子は専用端子になり、本体側に汎用の規格のケーブルを指すことができません。USB-Cでも、micro-USBでも、mini-USBでもないOLYMPUS独自端子のため、PCとの接続には対応した独自のケーブルが必要になります。

幸い、純正のケーブルが販売しているので、以下から購入することができます。(amazonだと純正ケーブルが届くかどうかわからなかったので、ヨドバシカメラやビックカメラがおすすめです)


Wifiとスマホアプリ経由で、画像を転送は出来るのですが、やはり有線ケーブルの方が速いため、私は普通に買ってしまいました。

最新のOM-3とちょっと似ている?

OLYMPUSは、カメラ事業を売却し、現在ではOM SYSTEMとしてカメラ事業を営んでいます。

その OM SYSTEM が最近出して話題になった「OM-3」というカメラが、フィルムカメラの「OM-1」の外観でEVF付きでOM-1 Mark IIと同等のセンサーを搭載しており、「PEN-F」の精神的後継機なんて一部で呼ばれていました。


私も最初に「OM-3」を見たとき、グリップ部分が「PEN-F」にそっくりで、EVFがついて小型で、レガシーな美しいデザインで、その上で中身は最新機種なの欲しい!と思ったりもしました(いや、今でも欲しいは欲しい)。 ただ、「OM」と「PEN」は、シリーズが違うんですよね。「OM-3」が良いカメラでそれはそれで欲しいんですが、「PEN-F」の代わりにはならないんだよなぁと思う次第です。

傑作だけど、高かった

The Masterpiece (傑作)って、自ら宣伝してしまうくらい気合が入っていた「PEN-F」なのですが、お値段も気合が入っていました。

2016年当時で新品販売価格は、ボディのみで15万円くらいだったようです。「PEN-F」の一つ前のPENシリーズ「PEN-E-P5」が発売時実売価格がボディーキャップレンズセットで10万円くらい、「PEN-F」と同じ年の11月に発売したPENシリーズの廉価シリーズの「PEN E-PL8」がボディのみで8.5万円くらいのようなので、PENシリーズとしてみるとかなりお高かったようです。

後継機の「E-P7」が出た際の開発者インタビューにて、「PEN-F」は残念ながらシリーズ化できるほど人気が出なかったと回答されています。

OMシリーズとPENシリーズがあり、それとは別の「PEN-F」シリーズ、高機能型PENシリーズがあり得たのかもしれません。現状ですと、OM SYSTEMの「OM-3」が一番その系譜に近い気もして、そう考えると、やはり「OM-3」は「PEN-F」の精神的後継機というのも納得できたりはします。

今、入手しようとすると中古で探すしか無い

そんな愛してやまない「PEN-F」ですが、すでに新品での販売は終了しており、カメラ店での新品の在庫ももうすでに無いかなと思います。 状態の良い中古という意味では、豊富とはいえないもののそれなりに流通しており、マップカメラカメラのキタムラなどで、中古在庫を見つけることが出来ると思います。

精神的後継機である「OM-3」が出たことで、「PEN-F」を売却して「OM-3」を購入する人もいるようで、現在、若干在庫は増えているような気がします。

「OM-3」のほうが良い、本体でUSB-Cで充電したい、という人は、下記の公式サイトからも購入できます(宣伝)。

マイクロフォーサーズは、安価で、軽くて、写りも良くて、面白い

本機「PEN-F」は、OLYMPUS(現OM SYSTEM)のカメラであり、マイクロフォーサーズ規格のレンズを用います。マイクロフォーサーズは、OLYMPUSとPanasonicが中心となって、カメラボディとレンズが多数販売されており、それらのレンズを用いることができます。

レンズは、基本的にどれも小型・軽量で、しかも安価なものばかりで、写りが良いものも多いです。マイクロフォーサーズ規格が最もよい規格だというつもりはありませんが、めっちゃ楽しい企画なので、「PEN−F」じゃなくともマイクロフォーサーズのカメラ、オススメです。


 
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